勉強と運動ができる!には科学的な根拠があった!?

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教育業界に就いている人たちにインタビューを行うと共通して述べることがあった。

運動に一生懸命な子は勉強でも頑張りが効く
運動が得意な子は受け答えが良い
運動が得意な子はコミュニケーション能力が高い

様々な国で、勉強と運動の関連性について謳われてきたが、今まで科学的根拠は乏しかった。しかし、いくつかの研究で運動と勉強の関連性を証明する研究が見つかったのでご紹介したい。

 

勉強と運動の関連性を証明するデータ

今回は2つのデータを紹介する。

日本でも運動と勉強の関連性については議論されてきたが、大々的な実験はあまり行われていないようだ。欧米では、科学的根拠を知るために子供を研究対象にすることが一般的なので、抵抗が無いのかもしれない。

 

 

データ①イギリス・アメリカの研究結果

2013年、イギリスのスポーツ医学誌「British Journal of Sports Medicine」によると、10代の若者が定期的に運動をすると学校での成績が上がり、特に女子においては理科の成績向上が著しかったとの研究結果を発表した。
研究の方法は以下の通りだ。

1、5000人の11歳の生徒達に加速度計をつけて、どれだけ運動しているかを調べる。
2、11歳、13歳、16歳の時点で英語・数学・理科の成績を調査。

つまり、まずは11歳の時点でどれだけその生徒が運動をしているか?を計り、その後、年齢を追うごとに成績でどのような変化が現れるのか?を調べたのだ。
すると以下のような研究結果が発表された。

1、 11歳の時点でも運動をよくしている生徒、つまり身体的な活動が活発だった生徒の方が、運動をあまりしていない生徒よりも成績が勝った。
2、 13歳、16歳の時点でも11歳時に運動をよくしている生徒が、全教科で成績が勝った。

ということなのだ。

つまり、11歳時点で身体的に活発な生徒は他の生徒よりも、学業の成績がよく、その後13歳、16歳の時点でも全教科で成績が勝っているということなのだ。

細かいデータでは11歳時に男子では1日17分、女子では1日12分、運動が増えるごとに得点の向上が見られたそうだ。

参考:運動するほど学業成績アップ、十代の若者対象の英米調査

 

データ② アメリカでの大規模な認知実験

2009年にアメリカのイリノイ大学にて、200名以上の子供を対象に認知機能を調べる実験が行われ、運動を定期的にしている子供ほど認知機能が高まる実験結果がわかった。

この研究結果は「Pediatrics」というジャーナルに掲載されている。

 

実験方法は以下の通りだ。

1、小学生を運動が好きな子、嫌いな子で偏りが出ないようにランダムで選出
2、運動をするグループ、運動をしないグループに分け、認知機能を調べるテストを行う
3、運動をするグループは放課後運動教室を週5日、9か月にわかり実施
4、9か月後に認知機能を調べるテストを両グループに行う
5、5年間継続してデータを取る

ランダムに子供を選ぶところがポイントだ。運動教室に参加する生徒を希望制にしてしまうと、運動が好きな子だけが集まってしまうので、合計200名以上の小学生をランダムに選び運動教室に参加させた。

そして、子供の脳は9か月も経つと自然に発達してしまうので、運動するグループとしないグループに分ける部分もポイントだ。

 

認知機能を調べるテストは以下のようなテストを行う。

fish

 

 

 

 

 

 

画像引用:YOMIURI ONLINE

 

この認知機能のテストはフランカー課題と呼ばれ、魚の向きと手の向きが合っているか合っていないかをボタンで回答するものだ。

一流のスポーツチームでも似たような認知機能を鍛えるトレーニングが取り入れられているので、即座の判断力などを計るにはもってこいの実験なのだろう。

感覚的にだが、こういった認知のテストが得意な人は、頭の回転が早いと理解できるのは言うまでもない。

 

実験の結果から、習慣的に運動する子供は、認知機能の向上に寄与していることがわかった。

運動をすることによって、判断力や頭の回転が鍛えられるのだろう。

 

参考:知の共創・人間の高次認知機能に運動が及ぼす効果を探る

 

 

小さいうちから運動をさせよう

上記の実験からわかるように、小学生~中学生にかけて定期的な運動をしている生徒は、運動をしていない生徒に比べて成績が良く、認知機能の向上が証明された。

もちろんすべての子供に当てはまるわけではないだろうが、例外ではなくデータを見ることは非常に重要だ。

 

スポーツ教室や、体育教室のインストラクターによると小中学生に限らず、幼児の頃から体を使った運動をさせると、その後の勉強に影響を及ぼすらしい。

子供は脳の神経が成長するスピードが速いが、

脳の成長期に手や足を活発に動かすことによって脳神経が刺激される。特に脳から最も遠い足の裏を活発に動かすことによって、脳神経が発達するのだ。運動は手足だけでなく、目の眼球運動も活性させるので、視神経が脳神経に与える影響も大きい。

一説によると3歳までに脳神経細胞は急激に増加するので、幼児~3歳までの運動は非常に重要だと言える。

参考:PHPファミリー

子育て中のお母さん方は、将来の子供の勉強のためにも運動を取り入れてみてはどうだろうか。

意識して運動させないと十分な量には達さないだろう。

 

 

まとめ

大規模な実験結果から運動が勉強に与える影響は大きいと判断できる。

文武両道を謳う進学校が多いことも納得できた。「勉強が忙しくで運動なんてしてる暇がない!」といったことにならないように、小さいうちから体を使う運動を習慣的にさせてみてはどうだろうか。

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コメント

  1. たんぼ より:

    各国の科学的な研究結果は興味深い。そうかも知れない・・・とうっすらと感じてはいましたが、大変納得できました。
    数年前、久保田競、カヨ子先生ご夫妻の脳科学を基にした幼児教育が注目されました。

    赤ちゃんから幼児期にかけて、その成長に合わせて、どんな刺激を与え運動をしたらいいのか?それを実践する教室が人気だそうです。

    それこそ、女性の社会進出もいいですが、育児は大切な仕事ととらえて学びたいですね。

    1. learn1107 より:

      そうですね。育児は誰に教わるわけではないので、女性が積極的に学習する必要がありますね。

      ただ追跡調査が難しいですし、何をもって成功と定義することもできないので
      見えない敵と戦うようになってしまいますよね。

      何より愛情を持って接してあげるのが一番ですね。
      子供の将来の為に運動をさせるのも一種の愛情ですしね。

      1. たんぼ より:

        そうですね。基本は、「愛情」それに尽きますね。

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