今回は学校の先生を敵に回してしまうかもしれないような記事だ。
もちろんすべての先生・生徒に当てはまる内容ではないので、あしからず。
最近、私立文系大学の教科勉強方法についてアドバイスを求められるケースが多く、風見鶏状態になっている生徒が多いので警鐘を鳴らす意味で記事を書いている。
勉強方法に困った場合は参考にしてほしい。
学校の先生は教科のプロだ。
風見鶏になっている生徒とは何かを理解してもらいたい。
例えば、大学受験で日本史の勉強をしている場合・・・あまりにも覚えなければならない事項が多すぎて、参考書・問題集も多すぎて勉強途中で不安になる。
「このまま勉強を進めていて・・・果たして良いのだろうか?」
と。そして学校の先生や予備校の先生にアドバイスを求めるのだ。
するとこんな答えが返ってくる。
・「一問一答なんて使ってもダメだよ。まずは教科書を読んで流れを覚えなきゃ。」
・「教科書ばかり読んでもダメ。まずは一問一答で用語を覚えなきゃ。」
・「実況中継がわかりやすいからいいよ。」
・「詳細日本史ノートに用語を記入していきながら、暗記をしなさい」
・「問題集を1冊購入して、解きながら調べて覚えなさい。」
・・・etc
そう。アドバイスを求める先生によって返ってくる言葉が全然違うのだ。
そして、そのたびに今まで2~3ヶ月積み上げてきた勉強をすべて投げ捨てて、新しい問題集に手を出すのだ。
決まって生徒達は私にこう言う。
学校の先生がコレやれって言ってたので。
そして、風が吹けば顔の向きを変えてしまう風見鶏のように、意見に左右されてしまうのだ。
よく考えてみて欲しい。
まず、アドバイスを求める人を間違えているかもしれない。
例えば、学校の日本史の先生であれば、
大学受験の時から日本史が得意で、日本史が好きで、大学受験でもしかしたら国公立の論述対策を勉強していて、大学でも歴史を専攻していて、日本史に先生になった
のかもしれない。
つまり今、日本史が苦手で困っていて日本史の勉強を模索しているあなたとはまったく状況が違うのだ。
総じて、日本史が大好きな日本史の先生や「ストーリー」を重視するため、教科書や実況中継などの勉強方法に傾倒しやすい。
日本史っておもしろいし、みんなにも知って欲しい!からなのだ。
しかし、我ら大学受験の日本史組は違う。合格さえすればいい。
ここでズレが生じるのだ。
上記は日本史の例をあげたが、これは他の教科にも同じことが言えるだろう。
私は大学にて英語を専攻した、バリバリの英語好きタイプだが自分の経験でお話をするととにかく長文をやりまくった。文法なんてあとからついてくるノリで長文をやりまくったのだ。コレが全体の受験生に当てはまるだろうか?英語が嫌いな人にとっては地獄であろう。
そりゃ長文は重要だ。
ただ苦手な人にとっては徹底的に文法を学習させて、単語を覚えさせるのが良い。
問題も形式別問題演習でパターンで覚えさせるしかない。英語が苦手なんだから、理解は二の次で暗記とパターン認識なのだ。
まとめよう。
先生は教科のプロゆえに勉強方法のアドバイスを求めても当てにならないケースが多い。
このことを理解しなければいけない。
アドバイスを求める方法
受験に合格したかったら、以下のように勉強方法のアドバイスを求めると良いだろう。
1、実際に合格した人にだけアドバイスを求める
2、4~5人にアドバイスを求める
3、どの参考書・教科書を使っていたか?どういったペースでやっていたか?を詳細に聞く
4、実際に試してみる
5、一度決めた勉強方法は絶対に変えない
といった具合だ。
重要なのは「実際に大学に合格した人にアドバイスを求める」ということだ。風見鶏になってしまう受験生の悪いところだが、周りの友人の意見に左右されてしまう。
しかし、残念ながら周りの友人はほとんど落ちると思ってくれ。第一志望に合格できる人数の方が少ないわけだから。
そして、実際にやってみることが重要だ。ノウハウだけ聞いて満足してはいけない。一問一答なり教科書なり、実況中継なり用語集なり、自分で勉強してみてしっくり来るものを選べばいい。
そしてそれが、自分に合った勉強方法なわけだから絶対に変えないこと。
まとめ
学校の先生はその教科が好きだ。得意だ。
だから苦手な君がアドバイスを求めても意味がない場合もある。
実際に合格した人の勉強方法を試してみて、しっくり来るものを選ぼう。