模擬は中学3年生にとって入試のための大事な練習であり、自分の実力を把握する重要な機会である。
入試レベルの問題が出題されるため、学校の定期テストで高得点を獲得している生徒でもなかなか点数が取れない。
中でも英語は基本的に全て長文のため、単語力・英語力・文法力の全てがそろっていないと歯が立たないだろう。
今回はVもぎやWもぎなどの模擬を受けたあとの効果的な復習方法についてご紹介していく。
文を1つ1つ正確に訳せるようになれば、長文は解ける
長文は短文の集まりであり、1つ1つの短文をきちんと訳すことが出来れば
文の流れも理解できるし、設問で聞かれている内容も把握できる。
この1つの文を理解できているかどうかが長文の重要なポイントだ。
「模擬の英語の点数が50点もない・・・なんでだ!」
「なんで長文できないんだろう・・・・」
と悩む生徒もいるだろうが、出来ないのは単純に文が読めていないからだ。
英語が嫌い!、出来ない!、という場合は、
まず第1に短文をしっかりと訳すことから始めることが必要だ。
英語が出来るようになるステップは、下の記事を参考にしてほしい。
(参考記事:要チェック!中学生の英語長文が読めない子の3つの共通点)
さて話しは戻るが、Vもぎなどの模擬を受けた後も
この短文1つ1つ正確に訳せたかどうか、をチェックすることが大事だ。
もちろん設問ごとに解説をよみ、解きなおすことも重要だ。
しかし、それ以上に長文をしっかり読み解けるか確認することが必要となる。
ここの部分を復習することで君の英語力は上がる。
それでは具体的に復習の方法を見ていこう。
復習方法
①模擬に出てくる分からない単語・熟語をチェックする
長文や図を使って問題を解くものなどいろいろと出題されるが、
そういったものの中で分からなかった単語・熟語をまずチェックしてほしい。
[注]マークがついている単語もあるが、これも一緒にチェックしてほしい。
分からないものはどんどん抜き出して構わない。
模擬の問題がチェックだらけになっても問題ないので、
どんどん分からない単語と熟語をチェックしていこう。
②①でチェックした単語と熟語をノートに書いて覚える
ただ単にチェックしただけでは自己満足で終わってしまうので、
チェックして抜き出した単語・熟語をノートに書き出そう。
毎回模擬を受けたたびに書き出す模擬用のノートを作ることをオススメするが、
最悪どんなノートに書き込んでもいい。
ノートに書くときは何度も書き写す必要はなく、
book 本
especially 特に
experience 経験
be good at ~ing ~することが得意である
というように『英単語・熟語 意味』だけノートに書いてまとめていこう。
なぜこのようなことをするかというと、模擬に出てくる単語・熟語は
そのまま実際の入試に出題される可能性もある。
また、こういった単語などを覚えることで自らの知識を増やし、
英語長文を読むときの基礎力を高めることができる。
単語や熟語は覚えていないと正直話しにならない。
分からないものはどんどん覚えていこう。
ちなみにだが、分からない英単語や熟語の意味は
辞書や単語帳、熟語帳を使って調べよう。
③1つ1つの文を訳し、全文訳をしてみる!
ここの段階が1番重要である。
英語に自信がある、と思っている子でも、いざ全文を訳すとなると
「あれ・・・・ここってこの読み方でいいのかな?」
と出来ないものだ。
何回も言って恐縮だが、英語の長文は
1つ1つの文を正確に訳せる
ことができれば正答が可能だ。
1度自分で全文訳をしてほしい。
全文訳をしていくと、
用いられている文法が分からなくて文が訳せない
という壁にぶち当たると思う。
その壁にぶち当たったらチャンスだ。
なぜならその文法事項を覚えることが出来れば、
君はその文を自力で訳せることが出来るのだから。
文法が分からなくなったときは安易に友達に聞いたりせず、
自力で参考書、あれば塾の教材などを使って探していこう。
分からない→調べる
分からない→調べる
分からない→調べる・・・・・
こういった地道なことを繰り返していけば行くほど、
英語は血肉となる。
面倒だと思うかもしれないが、
こういった積み重ねが君の英語力を飛躍的に上げる。
ぜひ実践してほしい。
④全文訳があれば訳を自力でチェック!
なければ先生にチェックしてもらう!
【全文訳がある場合】
全文訳をしたら、自分の訳があっているかどうかいよいよチェックをしていこう。
VもぎやWもぎなどの模擬の問題に付属の全文訳があるのであれば、
それを参照しながらあっているかどうか確認していこう。
訳の確認をするときだが、全文訳と自分の訳が大体あっていればOKだ。
一字一句あっている必要はない。
チェックする際は、合っているもの、間違っているものに分けていこう。
ちなみに合っているかどうか分からない場合は、
とりあえず間違っているものに加えていこう。
そして間違っているもの、合っているか分からないものは
必ず学校の先生や塾の先生など英語に精通している人に質問しよう。
恥ずかしがって質問に行かない生徒もいるが、それはもったいないことだ。
出来ないことは恥ではない。出来るようにすればいいだけだ。
自分の訳を英語のエキスパートにチェックしてもらおう。
そうすればどこが違うのか、なぜ違うのか、ということが分かり
確実に自分の力がつく。
ちなみに質問にいくときの礼儀として、
「先生、ここが分からないんですけど・・・・」
と漠然と質問してはいけない。
学校の先生や塾の先生にも都合がある。
具体的に相手が一発で理解できるように質問をするのが礼儀だ。
「もぎを受けて自分で全文訳をしました。もぎの問題と全文訳はこれです。
自分の訳と問題の訳を照らし合わせたら、
間違っているもの、合っているかどうか分からないものが出てきました。
問題文のチェックマークがついている文が、
間違ったり合っているか分からないものです。
もし時間があれば私の訳とチェックがついている訳がなぜ違うのか、
間違っているのか教えてもらってもいいですか?」
と相手に君がどうしたいのか分かるように質問を持っていこう。
先生の状況によってはその場で教えてくれるかもしれないし、
忙しいのであれば後日改めて答えてくれるかもしれない。
ただ先生たちは質問されるとかなりうれしがるものだ。
質問されて、適当に答える先生などいない。
先生からの回答が来たら、そこで何が違うのか、なぜ違うのか
教えてもらい、それをそのまま自分の力にしていこう。
【全文訳がない場合】
I am Ken.くらいの文であれば別だが、
基本的に自分で合っているかどうか判断できないだろう。
その場合は、学校の先生や塾の先生に全文訳をチェック
してもらう以外どうしようもない。
そのときは、
①模擬の問題
②自分の訳
を持参し、先生に自分の訳が合っているかどうか聞こう。
先生によってはその場で○付けをしてくれる先生もいるだろうが、
1~2日は時間がほしい、という先生もいるだろう。
そのときはいやな顔をせずに相手の都合に合わせていこう。
先生からの回答がきたら、そこでなぜ違うのかなどをしっかり聞こう。
まとめ
VもぎやWもぎなどの模擬を受けたら、
①分からない英単語や熟語を抜き出す
②①の単語や熟語をノートに抜き出して覚える
③問題の全文訳をしてみる
④分からないものは先生に聞く
これが英語力を飛躍的に上げる復習方法だ。
ぜひ模擬を受けるたびに実践していってほしい。