残り3ヶ月でいよいよ都立入試が行われる。平成28年度の都立入試は前年度の都立入試の仕組みと変更がされている点があり、当日の学力点が今までに比べてより重要視されている。他にも基本的にどこの都立高校を受験しても5教科で受験する、というようになっており、今まで以上に生徒たちは勉強して試験に臨まないといけない状況になっている。
2学期の期末試験も終わり、現在『仮内申』というものが出されている生徒もいるだろう。3者面談でその内申をもとに都立の受験校の決定、もしくは私立の併願などを決めていくことになる。仮内申を使えば自分の換算内申点、調査書点、そして合格に必要な当日の学力点を計算することができる。
今回はそれらの計算方法についてご紹介していこうと思う。
計算方法は簡単!
自分で必要な点数を出すのは難しそうだな・・・・と思うかもしれないが
出し方さえ分かればかなり簡単に計算することが出来る。
換算内申点、調査書点、そして当日の学力点の順に計算方法を教える。
①換算内申の計算方法
5教科の内申はそのまま計算し、4教科の内申は2倍して計算をするだけである。
5教科の合計内申+(4教科の合計内申×2)=換算内申!
例えば、
という仮内申が出されたとする。
このとき、5教科で19、4教科で15となる
よってこのときの換算内申点は、
19+(15×2)=19+30=49
と計算できる。
②調査書点の計算方法
調査書点は300点満点で計算される。
換算内申を換算し、都立入試に必要な調査書点も計算で出すことが出来る。
調査書点の出し方は、
とするだけである。
つまり、換算内申に300を掛けて、それを65で割れば
調査書点が算出されるのだ。
例えば換算内申点が49だとすると、調査書点は・・・
調査書点=49×300÷65=226,1538・・・・・・=226点!
※小数点以下は切り捨てになるので注意!
このように計算していけば簡単に自分の調査書点が分かる。
③学力点(当日点)の計算方法
最後に当日の入試点である学力点の計算方法についてご紹介する。
学力点を出すために必要なのは、
①行きたい高校の合格基準点
②調査書点
の2つである。
例えば、調査書点が226点で、合格基準点が560点の高校に行きたいとする。
合格基準点から調査書点を引けば、合格するために最低限必要な学力点が出てくる。
合格基準点-調査書点=必要な学力点(700点満点)
560-226=334!
334点が合格に必要な学力点になる。
このときに注意しなければならないのが、
この数字がそのまま当日にとらなければいけない点数ではないということだ。
先ほどの式では、700点満点中の学力点が算出される。
実際の入試では、5教科500点満点の入試となるので、
先ほどの学力点を500点満点に算出すれば、実際の都立入試で
何点取れば合格基準を満たすのか判明する。
その計算方法は、
である。
先ほど、334点と出てきたので、これに500を掛けて700で割れば、
500点満点の点数に換算される。
334×500÷700=238,5714・・・=239点!
と出すことが出来る。
239点であれば、1教科あたり48点とれば基準点を満たすことが分かる。
まとめ
換算内申点や調査書点、あと学力点は
簡単な計算で算出することが出来る。
自分の仮内申から調査書点をしっかりと計算をし、
行きたい高校に受かるために最低何点必要なのか、
ということをしっかりと把握していこう。
それが合格へとつながる。