英語の長文読解がスラスラできる5つの勉強法ステップ

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book英語を学習する高校生にとって、最も時間がかかり最も苦労するのは長文読解であろう。難関大学になればなるほど、長文の抽象度が上がり短い時間で正確に読解することを要求される。長文読解は体に染み込むレベルまで練習をしないといけない。

しかし、ゴールまでのステップを間違えてしまっているが故に遠回りばかりして無駄な時間を過ごしてしまう教科でもある。

 

そこで、この記事を読んでいる君には長文がスラスラ読めるまでの5つのステップを紹介したいと思う。

 

長文読解がスラスラできる5つのステップ

英語は、積み重ねの教科だ。

知識に知識が上乗せされ複雑に絡み合って成果が出てくる。だから目に見える成果は尻上がりに伸びていくし、自分のレベルに合っていない勉強をしてしまうと無駄に時間ばかり過ぎてしまう。

例えば、中学1年生がバスケットボールのスリーポイントを練習するとしよう。

シュートフォームも身についていない、ボールが届くほどの筋力もない。そんな状態でスリーポイントシュートばかりを打っていても確実に成長しない。ステップが間違っているからだ。

長文読解の勉強は上記のような例と同じ状態になっている高校生が非常に多くいる。いきなり長文に取り組んでしまっているのだ。だからこそ、これから紹介するステップをしっかりと身につけて欲しい。

第1ステップ:英単語&熟語を完璧に暗記する

実はテレビで有名なあのホリエモンも大学受験の勉強をはじめる時に、英単語からすべて覚えたそうだ。

以下、2009年のブログより抜粋。

→ 教えてやる東大は簡単だ

 

つまり、東大受験は英語がキーポイントなんです。まあ、東大に限った話じゃないけど。で、英語の勉強法なんですが、ずばり単語の暗記です。単語さえ読めれば文脈を想像できますからね。文法なんてクソ食らえです。スラングや慣用句をあまり話さないので、話すほうはアレですが、いまでも聞くほうはなんとかなります。まあ、結構役に立ってるなあと。

単語の暗記といっても、生半可な暗記でなく、用例や派生語をページごと覚えるのです。200ページくらいあった単語帳を1日見開き2ページ。100日の計画でしたが、実際は前倒しして70日くらいで達成しました。最後は丸暗記してるので、最初っから最後まで閉じたまま、そらんじていました。これくらいなら気合入れれば誰でもできると思います。

 

英単語&熟語を最初にすべてやってしまうのは非常に有効な勉強法だ。

なぜならば、英単語&熟語がわからないばかりに、

文法・構文・長文読解に物凄い時間かかかってしまい、「わからない」が先行し英語に対するメンタルブロックがかかってしまうからだ。

長文読解をするにあたって、SVOCの構造分解(文法理解)は必要不可欠だ。

しかし、英単語の意味や品詞がわからないとSVOOなのかSVOCなのか当てがつけられない。そして、わからない単語が出てくるたびに辞書を引き意味を調べなければならないので、1つの長文に取り組むのに時間がかかってしまうのだ。

そして、「わからない」を繰り返すとメンタルブロックがかかり苦手意識が強くなる。

正しくは「知らない」だけなのに、「わからない」「理解できない」が先行してしまうのだ。だから、まずはなるべく「知らない」を無くすべきなのだ。

参考記事短時間で英単語を効率的に覚える勉強方法

 

第2ステップ:文法を理解し、構文を暗記する

次のステップは文法の理解と構文の暗記だ。長文に取り組みたくなる気持ちをグッと抑えて今一度文法の理解を深めて欲しい。

浪人生と話をすると、「なるほど、英文法ってこんなに奥が深いのか」「現役の時はここまで深く理解していなかった・・・」と漏らす生徒も少なくない。浪人して莫大な勉強時間を避けるようになって初めて文法の重要さを理解するのだ。

現役生の場合はロクに文法を理解せずに長文に取り組むので、感覚が先行する勉強になってしまい成果がなかなか出ない。

 

英文法の勉強はForestがピッタリだろう。

学校で分厚い文法書が配られていれば、Forestにこだわる必要はない。

分厚い文法書とは、読んで理解するためのものだ。これば長文読解においてはバイブルになるものなので、何回も何回も読み込んで欲しい。そして、文法書とセットで付随している「問題集」も活用しよう。

自分の理解度に応じて、文法書をじっくり読んでから問題を解くのか、問題を解いてみて弱い部分を文法書でじっくり読むのかは君に任せる。

もしForestレベルをすべて終え、何周も何周もした後に物足りない場合は『ロイヤル英文法』を使ってくれ。大学受験生で英語が強い生徒は間違いなくロイヤルを使用している。

つぎに構文だ。

構文とは、not only A but also Bやwhat with A and what with Bといったようなものだ。『ネクステージ』や『英頻』を使っているのであれば、それで事足りる。もし問題集をもっていないのであれば、構文用の問題集を使ってもよいだろう。

構文は丸暗記していい。覚えていないとそもそも長文に出てきてもわからないので、丸暗記だ。文法問題でももちろん使えるので、覚えておいて損は全くないだろう。

 

第3ステップ:長文を精読する。

 

上記2つのステップがしっかり身について初めて長文読解に着手できる。

実際のところ偏差値で50も取れていない受験生は第1~2ステップが弱い。第1~2ステップを終えてから実際に長文を読むステップに進むと、「今までいかに無駄な時間を過ごしてしまったか?」を痛感するだろう。学校や塾で長文の授業がある生徒は【予習の時間】【単語の意味調べの時間】【構造理解のために文法書を読む時間】が実にかかってしまう。

しかし、上記の第1~2ステップを確実なものにしてから、着手すればそれらの時間をすべて短縮できるのだ。

 

長文の精読は以下の問題集がオススメだ。

精読用に選ぶ問題集は以下のポイントを基準としてくれ。

・SVOCの文構造がすべて書いてある
・全訳が別ページではなく、英文1行1行のすぐ下に記載されている
・意訳ではなくなるべく直訳で訳してある
・リスニングCDがついている

精読用はこれらの条件を満たしている問題集を使ってくれ。上記すべてを満たす問題集は紹介している「ハイパートレーニング」がオススメだろう。

 

精読のポイントは、「一行一行、文の構造を理解すること」だ。

英語の先生によっては、「前から訳せ」だの「日本語としてではなく英語で理解しろ」なんて言う先生がいるが、受験英語の目的においては別に後ろから訳したって構わない。むしろ日本語と英語は構造が根本的に異なるのだから後ろから訳さなければ日本語になんてならない。

だからこそ、まずは英語の文構造を理解しながらじっくり読むことが重要になるのだ。

文の構造を理解しながら訳した文章の数だけ、君の受験英語力はアップする。

 

ハイパートレーニングは1冊につき12題なので、1日1題ずつくらいのペースで進められるだろう。1ヵ月ちょっとあれば3冊終わらせられる内容だ。

 

合わせてこの1冊にも取り組んで欲しい。

ハイパートレーニングと平行しながら進めていくと良いだろう。『基礎英文解釈の技術100』は短文の例題が100題。類題が100題。合計200文の英語に触れられる。

『基礎英文解釈の技術100』の素晴らしいところは、比較・否定・関係詞など単元ごとに長文を読む上での【読み方】を詳しく説明してくれているので、文法書をしっかり終えた君にはレベルもちょうどよく、どのように英文を読むか?が理解できるだろう。

1日3題ずつ程度のペースで進められる内容だ。最低でも2~3周は取り組んで欲しい。

 

 

第4ステップ:リスニング・音読

第3ステップを終えた君は次に進む。ここで1つ忠告だが、第3ステップを完璧にこなしてからでないとこのステップには進んではいけない。

大学受験では、次のような名言が存在する。「一度しか読まないなら、読まないほうが100倍マシだ。」もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれない。

ハイパートレーニングも基礎英文解釈の技術100も1回目は読むのに時間がかかる。初見の文章とはそーゆーものだ。しかし、一度訳した文章を何度も何度も読むことによって、文構造を理解しようとしなくても脳みそに直接意味が入ってくるような感覚を味わえるのだ。だから1度読んだ文章は最低でも10回は読んで欲しい。

なぜ、読まないほうがマシなのか?と言うと、1回読んだ時間がすべて無駄になってしまうからだ。

 

リスニングの方法はいたってシンプル。

 

ハイパートレーニング・基礎英文解釈の技術100の本文を見ながら、CDを聞くだけだ。

1回につき3~4分もあればできてしまう。聞き流すのだけはNG。しっかり集中して本文をよく読みながらリスニングを聞きまくるだけ。

 

リスニングの目的は英語の長文を「速く読むこと」であり、自分が何度も何度も読んだ文章を音で聴きながら、本文を読むことによって、そのスピードに慣れてくるのだ。

騙されたと思って愚直に取り組んで欲しい。信じられないほど長文を読むのが速くなってくる。

 

ハイパートレーニングでは、「音読」も奨めている。実はハイパートレーニングの著者はあの有名な安河内先生で、英語のプロフェッショナルだ。

成功している方の言うことを愚直に聞こう。音読の方法はハイパートレーニングに記載されているので、ここでは説明は譲ることにした。

 

第5ステップ:多読をする。

 

お疲れ様。これで最後のステップだ。

第4ステップまでをしっかりこなした君はかなりの自信がついていることだろう。偏差値で言うと55~60くらいは取れるはずだし、日東駒専修レベルの長文であれば、ほぼ問題なく読めるレベルまで成長しているはずだ。

ここからは最後の仕上げとして、とにかく英文を読みまくる。英語のシャワーを浴びるようなイメージだ。MARCHを目指すのであれば、最低50~100題くらいは読み込んでおきたい。

この段階では、自分のレベルに合った長文をどんどん読んでいくのがいいだろう。東進ブックスの英語長文レベル別問題演習が自分のレベルを探すのに適しているかもしれない。

多読では一度読んだ文章を何度も何度も読む必要はない。しかし最低でも2~3回は呼んでくれ。

 

早稲田・慶應・国公立の受験を考えている生徒は以下の問題集もオススメだ。

先に挙げた『基礎英文解釈の技術100』と表紙が非常に似ているが、こちらは『英文解釈の技術100』だ。

早稲田・慶應国公立大学など複雑な文構造の文章をメインに扱っている問題集なので、難しい文章を多読したい生徒にはもってこいの文章だ。しかも短文なので、1日3題ずつなり取り組めることができる。

 

■多読をする時のポイント

多読の時に出てきた知らない英単語・熟語は1冊のノートにまとめよう。
これは赤本を解く時も同様にやったほうがいい。

これをするだけで君の英語力は格段にアップする。

第1ステップで英単語・熟語の暗記を行ったが実は英単語帳レベルだとすべての単語をカバーすることはできない。英単語帳とはあくまで出題範囲の高い単語が出てくるので、君も長文を読み始めて、「こんな単語初めてみた・・・」「こんな派生語があるんだ・・・」とビックリしたはずだ。

 

よほどの天才であれば、話は別だが一度出会った単語をそのままにしておいても覚えることはできない。

入試の2月までに何度も何度も接触をするシステムを構築しなければならない。

 

そこで、出てきた英単語・熟語を1冊のノートにまとめておいて、入試までに何度も覚える仕組みを作ってしまえればいいのだ。2ヵ月も多読をしていれば簡単に700~1000単語は覚えられるはずだ。ライバルに圧倒的な差をつけることができる。

 

 

長文読解の学習法5つのステップまとめ

 

第1ステップ:英単語・熟語をほぼ完ぺきな状態まで覚える。
第2ステップ:文法書を読みまくり、構文を覚える。
第3ステップ:文構造を理解しながら精読する。
第4ステップ:集中してリスニング・音読をする。
第5ステップ:多読をしながら、出てきた英単語をすべて覚える。

 

これがスラスラ読めるまでの英語長文読解の勉強法だ。ショートカットはできない。簡単なノウハウもない。

しかし最短の方法はある。それが上記の5つのステップだ。多くの受験生を見ていて非常に歯がゆいのは、1つ1つのステップをクリアしていないのに、気持ちが焦るばかりにすぐに長文に取り組んでしまうことだ。なまじっか英単語が少しわかれば、それでも読めてしまう。そのために、自分はできると錯覚し長文ばかりに時間をかけるがなかなか成果が出ないのだ。それでは偏差値55止まりだ。

そうではなくて、上記のステップを1つ1つ確実にこなしていく。一見遠回りに見えるが最も確実で時間のかからない方法なのだ。

是非、参考にしてみてくほしい。

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コメント

  1. あか。 より:

    早稲田志望の浪人で予備校生です。
    ターゲット1900
    ターゲット1000
    フォレスト読み、解き
    構文150
    英語長文ハイパートレーニング1〜3
    基礎英文解釈100

    この記事を読む前に参考書マニア的な所がありすべて持っていたので、これらの教材を活用したいと考えています。
    これらすべてを完璧にしたら早稲田大学教育学部に受かりますか?
    何かアドバイスがあれば、教えて下さい。よろしくお願いします。

    1. learn1107 より:

      あかさん

      コメントありがとうございます!
      早稲田の教育学部でしたら、私の後輩です。頑張ってください。

      早稲田を目指すんであれば、

      ・速読英単語上級編
      ・英文解釈100(基礎じゃない方)

      も追加でやりたいところですね。もちろん上げて頂いたすべてを完璧にしてからです。

      結局、早稲田の教育学部は長文を速読即解できないと話にならないので、長文に割く時間を増やすといいですね。

      1. あか。 より:

        ご返信本当にありがとうございます!!
        分かりました!
        後輩になれるよう努力します。
        すみません、もう一つお尋ねしたいんですが、フォレストの参考書と問題集を完璧にしたら文法は大丈夫でしょうか?早稲田教育のために長文メインの勉強をするか、やはりセンターや第二志望の法政のための文法をしっかり勉強するべきか。
        おすすめしていらっしゃった英頻をやろか悩んでいるんですがどうすればよいでしょうか?

        1. learn1107 より:

          あかさん

          フォレストの参考書と問題集を完璧にしたら、「基礎文法」は大丈夫です。
          ただあくまで「基礎文法」ですから法政レベルの文法問題を解けるようになるには並び替え、穴埋め、正誤などのいわゆる「出題形式」の問題をたくさん解いて
          パターンに慣れる必要がありますね。
          フォレストの問題集を完璧にしたからといって、法政の文法問題で合格点に達するわけではありません。(よっぽど応用力があれば別ですが。)

          私だったら、フォレストを完璧にした後に英頻を何度も解いて出題形式に慣れます。
          英頻は出題形式になっていますから実力がつきやすいです。
          英頻を完璧にできれば、文構造がかなり頭に入るので長文にもプラスになりますよ。

          1. あか。 より:

            とても詳しいご返信ありがとうございます!
            フォレストがすごくすごく使いやすかったんですが、やっぱり思いきって英頻に挑戦します!
            沢山のアドバイス本当にありがとうございました!!

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