大学生にとって英語力は必須になっている。
近年、TOEICのスコアを学生に求める企業も増えてきて、大学生にとっても「TOEICで高得点を取っておけば就職に有利」という認識は一般的であろう。
TOEICのスコアを一気に上げる方法としてはリスニングがオススメだ。1~2ヵ月集中してリスニング力を伸ばせば、100点、200点アップが狙えるからだ。今回はリスニング力を伸ばす方法と勉強方法についてお話しする。
英語のリスニング力を伸ばすには?
とにかく数と量をこなすしかない!!
前提として、リスニング力をあげるのに近道はないし、相当の時間を割かなければ上達なんてしない。
しかし、時間をかければ必ず上達するか?と言ったらそういったわけでもない。リスニング練習といって、ただ英語を流しているだけではリスニング力はつかないのだ。
ここでは具体的な方法を紹介する。君がゼロの状態と仮定しているので、自分の実力に合わせて学習してほしい。
流れは以下の通りだ。
問題集を3冊用意
1冊目は、「練習用」にする
2冊目は、「ディクテーション用」にする
3冊目は、「問題を解く用」にする
1冊目「練習用」
「練習用」とはどういったことかと言うと、原文を見ながらリスニングを聴く練習だ。
「え?リスニングって何を言っているかを練習するものでしょ?いきなり原文を見ていいの?」
と、あなたは思うかもしれない。でも安心してほしい。
何を言っているのか全然わからない状態で、リスニングCDと葛藤するよりも原文を見ながらCDを聴いて耳を慣らすと効率が良いのだ。
それに、いきなり問題を解こうとしても解けないのであれば意味がない。「聞き取れる部分」「聞き取れない部分」もあやふや状態で1冊が終わってしまい、よろしくない。
だから、原文を見たままリスニングCDをひたすら聞く。以上!
まずはこれを徹底して1冊終えてくれ。
問題集はなんてもOKだが、レベル別になっているものの方がモチベーションが高く維持できるかもしれない。
2冊目「ディクテーション用」
ディクテーションは必ず取り入れた方がいい。
物凄く時間がかかるし、机に向かってやらなければならないので敬遠される勉強法だが、効果は絶大だ。
その理由は、「聞き取れる部分」と「聞き取れない部分」に分けることが可能だからだ。この点を意識して勉強できている大学生は少ない。
ディクテーションとは、リスニングCDを流して、発せられた文章をノートに書く方法だ。
すると聞き取れた部分と聞き取れない部分にわかれる。これはCDを何度も何度も聞いてもいい。とにかくわかる部分を書いていくのだ。
ディクテーションを使った勉強方法を簡単に載せておく。
1、リスニングCDを流す
2、ノートに書きとる
3、何度も何度も繰り返し聞いて、ノートに書きとる
4、原文と照らし合わせる
5、「聞き取れなかった部分」に蛍光マーカーで原文に線を引く
6、原文を見ながら、何度も何度も聞く
これがディクテーションの方法だ。聞き取れなかった部分に蛍光マーカーで線を引いておくと、君がどうしても聞き取れない英語だけが浮かび上がってくる。
1冊丸々、自分の聞き取れない部分を浮き出す作業をすれば・・・そして、その聞き取れなかった部分をしっかりと聞き取れるように練習すれば・・・
かならずリスニング力は上がるのだ。
私は、大学生時代に合計3冊のディクテーションを行った。驚くほどTOEICの点数が上がったのを覚えている。
ディクテーション用の問題集を購入してもよいが、レベルが簡単すぎてしまう場合もあるので、その場合はTOEIC用やTOEFL用のリスニング教材を買おう。
レベル別問題集のレベルを1つあげてみても良いかもしれない。
3冊目「問題を解く用」
リスニング力を伸ばす目的は様々かもしれないが、ここではTOEICやTOEFLなどの各種資格試験のために勉強するものだと考えている。
そして、問題をで正答するためには問題に慣れる必要もある。
そこで、1~2冊目を完璧に終えたら、実際に問題に解くステージに進む。
ここでは本番さながらのように解いてくれ。間違っても解答を先に見てしまうことは無いように、自分の正答率も計っておきたいところだ。
便宜上、東進のレベル別問題集を例に挙げたが、リスニング用の教材は非常にたくさんあるので、自分の使いやすいもの、自分のレベルに合ったものを選ぶといいだろう。
半分以上間違えてしまうようであれば、違うレベルの問題集を使った方がいい。
問題の解いた後は、
1、ディクテーションしてみる
2、原文を見て、聞き取れなかった部分に線を引いておく
もし、解いてみて「まだまだ実力がついていないな」「練習が足らないな」と感じる場合は、実際に解いた問題をディクテーションしてもいいだろう。試験まであまり時間が無い場合は、原文を読んでみて線を引いておくだけで良いだろう。
リスニング力がついてきたな・・・と思ったら
しっかりと順番にやっていけば、必ずリスニング力はつく。
特にディクテーションに関しては、積極的に英語を聴きにいく練習なのでTOEICやTOEFLの試験にはもってこいの勉強法だろう。この部分をひたすら何冊もやるだけでも相当な力がつく。
リスニング力がついたな!
と実感したら、次の2つに取り組んでみて欲しい。
1、問題をとにかくたくさん解く
問題を解く量は多ければ多いほどいい。
パターンに慣れることも重要だし、経験を積むことによって耳も慣れてくる。
2、長い講義形式の文章を聴く
これは絶対にやって欲しい。
TOEICの試験もTOEFLの試験も「長い!」
TOEFLの場合は1つの講義自体が長いし、TOEICの場合は1つ1つは短くてもリスニングセクション全体で考えると長い。
だから、長時間リスニングをすることに慣れてしまわないと途中で集中力が切れてしまう。ただでさえ、集中して英語を聴くのは大変なので、それ以上の長さに慣れておけばいいのだ。
下のyoutube動画は一時期話題になった「正義」に関する講義だ。このようにyoutubeから拾ってきて見てみるのもアリだろう。
少し息抜きになりつつ勉強になる。
まとめ
英語のリスニング力をつけようと思ったら、まずは「練習」と「ディクテーション」をやればいい。
このステップを踏まずにいきなり問題を解こうとするから、「できない」→「諦める」の流れになってしまうのだ。
問題形式のリスニング教材だからといって、問題を解くために使わなくたっていいじゃないか。ディクテーションをやり込めば、絶対に聞き取れるようになる。