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中学生は文章が書けない。

文章を読むことと書くことはまったくの別問題で、良い文章を書くためには練習が必要だ。東京都にお住まいの中学生は都立推薦入試を受験する前に自己PRカードを記入しなければならない。

受験勉強の忙しい時期に自己PRカードに時間を取られ、文章が書けず悩むのも馬鹿らしいから、今回は自己PRカードの書き方と記入例をいくつか紹介する。

間違っても記入例をそのまま書くことはやめてくれ。都立高校の先生は自己PRカードを基に面接を行うそうなので、嘘はすぐバレてしまう。

素晴らしい文章を書いて、都立高校の先生をビックリさせてやろう。

 

 

都立高校自己PRカードの書き方

書き方でいくつかルールを設けることにした。箇条書きで記載するので、以下の点を意識しながら自己PRカードを書き始めてくれ。

 

①接続詞を多用しない
②内容を1つか2つに絞る
③『どうして』『なぜ』と聞かれない文章を心がける
④都立高校が公表している『本校の期待する姿』に焦点を合わせる

 

①接続詞を多用しない

中学生は文章を書くのが苦手だと話した。

なぜなら、話し言葉と書き言葉が混同してしまうからだ。文章を書く時に、1点気を付けるだけで非常に良い文章になる。

それは、「だから」「なので」「けど」「ですが」「けれども」などの接続詞を意図的に省くのだ。

話し言葉だと、

「昨日、7時に友達と待ち合わせてして、一緒にカラオケに行って、映画も見て、それから・・・・」

と、とにかく文章をandでつないでしまう。これが中学生の場合だと文章にも出てしまう。
悪い例:

「私は小学校からバスケットボールを習っていたので、バスケ部に入りたかったのですが、部員が少なかったので、代わりにテニス部に入り、3年生の引退試合ではダブルスで県大会に出場することができ、充実した中学生活を送りました。」

読んでみると、不自然さが伝わるが、頭の中で文章を書きながら書いてみると上記のような文章になってしまう中学生は少なくない。

とにかく切る!文章を切る!短くする!

これを意識してみるだけで非常に優れた文章になるのだ。

良い例:

「私はテニス部に所属していました。小学生の時からバスケットボールを習っていたので、バスケ部を希望していましたが、部員が少なかったため断念しました。3年生の引退試合ではダブルスで県退会に出場しました。中学から始めたテニスですが、充実した部活動生活を送ることができました。」

 

このように短文短文で切ることが重要だ。部活の話をしたいのであれば、

私はテニス部に所属していました。

と、一発でわかる形で書き始めたいところだ。

 

②内容を1つか2つに絞る

自己PRカードとは、読んで字の如く、自分のPRするためのカードだ。だから、なんでもかんでも書きがちになってしまう。

「とにかく良いことを書かなきゃ!!」と考えてしまうが、書く内容はそんなに多くなくていい。都立高校の先生も自己PRカードを中心に面接を行うが、面接時間はそんなに長くないので、あれもこれも話すことはできない。

それよりは、1つか2つ程度の内容に絞ってじっくり話せた方がいいのだ。自己PRカードも書く欄は3~4行しか書けないので内容を絞ろう。

良くないのは、

「学級委員をやっていた」
「テニス部に所属していた」
「文化祭では○○をした」
「体育祭では○○をした」
「受験勉強では○○を・・・」

と、なんでもかんでも書いてしまうことだ。

 

それよりは、「テニス部に所属していて苦労したこと」「テニス部に所属していて学んだこと」と内容を部活動1つに絞ってじっくり書けた方が、あなたの人格が見えて印象に残る。

 

③「どうして」「なぜ」と聞かれない文章にする

 

良い文章とは、疑問の残らない文章だ。

あくまで、自己PRカードを読んでいる人物があなたの顔も見たことない、まったく知らない人物だと、しっかり過程して書こう。
多いのが、以下のような文章だ。

「調布北高校の文化祭に参加し、私も通いたいと思いました。」

・・・なぜ?

 

ということだ。中学生は平気で上記のような文章を書いてしまう。通いたいと思った理由を明確に説明しないと相手には伝わらないのだ。

なおかつ自己PRカードを書くスペースが限られているので、理由をより簡潔にまとめる必要がある。この点で、「頭が良い」と判断してもらえるのだ。

「私は調布北の文化祭に参加しました。先輩方が自発的に協力し、1つの文化祭を作り上げていく様子を見て感動しました。来年は私も同じ輪に加わりたいと思いました。」

と、しっかりと理由を書くことが重要なのだ。あまり深追いすると物凄く文章が長くなってしまうので、理由は1つくらいでいい。

作文、小論文であれば、この後に、「みんなが協力することの難しさ」「自分の失敗」等々を書いていくのだが、自己PRカードのスペースには到底おさまりきらないし、そこまでは要求されていない。

 

 

④都立高校が公表している『本校の期待する姿』に焦点を合わせる

選ぶのは、相手だ。

だから、相手が望む人物像に自分を近づけてあげる必要がある。

例えば、進学校であれば、3年間継続して勉学に勤しむことができる人物を望んでいる。 → 自分がいかにコツコツとやれる人間かをアピール
スポーツ重点校であれば、大会等で実績を出せる人物を望んでいる。 → 自分がいかに高校生活をスポーツに費やすかをアピール

 

といった具合に、相手が望んでいる人物像に従って、自分の中学校生活をアピールするのだ。

東京都教育委員会のHPに「本校の期待する姿」が一覧でまとまっているので、そちらを参照してほしい。

参照:本校の期待する姿

 

自己PRカードの具体的な記入例

では、実際に上記の書き方を意識して自己PRカードを書いてみよう。

自己PRカードの質問事項には以下の3つがある。

 

①志望理由について
②中学生活の中で得たことについて
③高校卒業後に進路について

 

①現在
②過去
③将来
について問われていることに気付いただろうか。これは面接において、あなたの過去・現在・将来を問いやすいようにできている。

この3つが一貫性があるように自己PRカードを書いてあげると良い自己PRカードになる。

 

 

①志望理由について

記入例1

私が貴校を志望する理由は充実した学習カリキュラムです。私は近所に憧れのお兄さんがいます。

彼は現役で早稲田大学に進学し、いつもいかに学生生活が充実しているかを聞かせてくれます。いつしか、私自身も彼と同じ大学に通いたいと

考えるようになりました。貴校のカリキュラムでは、夏期講習や予備校の映像授業を提供していると聞いています。学校での学習カリキュラムを活用し、3年間勉学に勤しみたいです。

 

記入例2

私は文化祭や体育祭の学校活動が好きです。みんなで何か1つの作品を作ったり、協力することに喜びを感じます。

昨年、貴校の文化祭を見学した際に、諸先輩方が自発的に協力し合う様子を見て非常に惹かれました。何校か文化祭を見学させて頂きましたが、

貴校の先輩方は一番生き生きと活動している様子が伝わりました。私自身もその輪に入りたいと強く考えるようになり、貴校を志望しました。

 

 

記入例3

私はバスケットボール部に所属したいと考えています。中学生生活では、2回戦敗退と悔しい想いをしました。

中学校では監督が毎年変わったり、地域の小学生がそのまま中学に行くので部活動に対する意識の差がまばらでした。

しかし、貴校のような強豪校では高い意識で部活動に取り組む生徒が集まっています。私も先輩たちのように同じ目的を持つ仲間と部活動に励み、高校生活を充実させたいです。

 

 

上記のように理由がしっかりと話せていれば、面接の時にも面接官はいろいろ突っ込んで聞きやすいのだ。

 

 

 

②中学生活で得たことについて

 

記入例1

私は、「事前に計画を立てて準備すること」の重要性を学びました。

私は中学1年生までは勉強が得意でした。しかし、中学2年生の2学期に入り、学習内容が難しくなった途端にテストの点数が落ちてしまいました。

そこで、定期テスト1ヵ月前から5教科の予定を立てて準備をすることにしました。

各教科の勉強時間を記入したり、スケジュール帳に予定を立てたりと工夫をしていくごとに点数が上がっていきました。
なんとなく取り組むより、しっかりと事前い計画を立てて準備をすることによって結果が変わることを学びました。

 

 

記入例2

私は、「みんなの意見を尊重すること」を学びました。

文化祭や体育祭では、クラスの出し物、参加する競技など様々なことを話し合って決めなければなりません。

しかし、発言力の強い生徒の意見だけが採用されてしまうことが多々あります。

 

そこで、意見を言いづらい生徒達の意見も反映するように、匿名で希望を上げることにしました。

すると、話し合いだけでは出てこなかった意見や新しい発見がありました。

そして、みんなの意見が周知されれば、話し合いもスムーズに進みました。おそらく、匿名で希望を出さなければ一部の生徒だけの学校行事になっていたでしょう。
この経験を通して、さまざまな人の意見を聞くこと、尊重しあうことの重要性を学びました。

 

 

記入例3

私は、「打ち合わせをすること」の重要性を学びました。

私が所属しているバスケットボール部では、練習メニューはおおまかには決まっていましたが、徹底はできていませんでした。

練習中も「もっとこうしたほうがいい」「今のパスはよくない」などの話し合いはありましたが、場当たり的なものでした。

そこで、1週間に1回、1時間のミーティングを行い、練習メニュー、課題を決めることにしました。すると今までなんとなく練習をしていましたが、

目標や目的を持って取り組むことができました。この経験を通して、「打ち合わせをすること」の重要性を学びました。

 

 

学んだことも1つに絞ると良い文章になる。

①の本校を志望する理由に合わせて首尾一貫性のある文章を書いてくれ。もちろん嘘はいけない。自分の実体験に即して「学んだこと」を書いてくれ。

 

 

③高校卒業後の進路について

これも嘘はいけない。本当に自分のなりたいものがあるならば、①②と一貫しなくても構わないから、なりたいものを書いてくれ。

なりたいものが無い場合でもかまない。その場合は「なりたいものが決まっていない」とハッキリ正直に書いた方がいいだろう。あるいは「なりたいものが多すぎて困っている」それでも大丈夫だ。

 

素直に自分の良心に従って、書いてみよう。

相手に合わせられるのであれば、最高だ。

 

記入例1

私の将来の夢は、税理士になることです。

父は自宅で、小さな税理士事務所を開いています。小さい頃から休みの日は父の仕事部屋で時間を過ごしました。

父は仕事柄、様々な業種の経営者の方々と接する機会があり、とても刺激になると言っていました。そんな父の話を聞いて税理士の仕事に憧れるようになりました。

税理士になるには、もちろん勉強もしなければなりません。高校生活では大学受験の勉強に勤しみ、大学では会計の勉強をしたいと考えています。

記入例2

私の将来の夢は、社会福祉士です。

中学校では、文化祭・体育祭などの何かを作り上げること、人と接することが好きだったので、校外でボランティア活動をしていました。

ボランティア活動では、高齢者の方や障碍者の方、まだ児童が支援を必要としていることを学びました。私自身、人と接することが好きなので、

そういった方々の助けになれればと考えています。社会福祉士は国家資格なので、資格が取れる大学に進学したいと考えています。

 

 

記入例3

私の将来の夢は、中学校の教師です。

私の部活動の先生は、厳しくも優しくいつも生徒のことを第一に考えてくれる先生でした。先生の生き生きとした姿を見て、私自身も

学校の先生になりたいと考えるようになりました。高校生活・大学生活ではバスケットボールお両立しながら、勉学に勤しみ、憧れの教師に

なるために努力するつもりです。部活動の顧問にも必ずなりたいと考えています。

 

 

 

自己PRカードのアドバイス

 

今まで、自己PRカードの書き方から具体的な記入例を見てきた。1つアドバイスをさせてくれ。

先ほどから、一貫して言っていることだが、「ウソ」はよくない。

多少、脚色してよく見せる分には一向にかまわないが、学校の先生になりたくないのに、先生になりたい!と言うのはよくないだろう。

 

面接は自己PRカードをもとに行われるので、いくつか質問されたすぐにバレてしまう。

 

それよりは、本当に自分のことをじっくり考えてみて、誠実に答えられるようにしよう。

自分を見つめ直す良い機会かもしれない。

 

 

 

コメント受付中

 

この記事では、自己PRカードの相談に乗る。

希望の生徒がいれば、文章を書いてくれれば、多少の添削も行う。

是非活用してくれ。