ニューヨーク大学の研究によると0歳児でも読み聞かせによるメリットが数年後に出てくると結論づけられていた。
また1日5冊の読み聞かせを行う事で幼稚園入学時に他の読み聞かせをまったくしていない子供よりも、140万語おおくきいた事になるという
研究結果もある。
昨今は共働きで働くママも増えているため、読み聞かせをする時間を確保できないとお悩みの方もいるかもしれないが、
読み聞かせをさせる事でのメリットを1つご紹介したい。
親子の会話よりも読み聞かせの方がメリットがあるとわかった研究
カルフォルニア大学の心理学名誉教授のDominic Massaro氏の研究結果によると、
→ https://mk0edsource0y23p672y.kinstacdn.com/wp-content/uploads/2015/06/massaroJLR1.pdf
会話を通して子供の語彙力を増やす事はできるが、
声に出して絵本を読む読み聞かせの方がより効果があるそうだ。
Massaro氏は言語習得に関する名誉教授で、読み聞かせをする事で
・子供の語彙力の習熟
・文法の理解
に大きな影響を及ぼすとしており、日常会話での語彙は5,000語程度なのに対して、絵本に含まれている語彙は2~3倍の10,000~15,000語になると言う。
Massaro氏が特に強調する点は、
我々は日常生活の会話では文を簡略化する傾向にある
指示語やこそあど言葉を多用してしまう
前後の文脈で理解できる会話表現をする
として、日常会話では高度な文章ではないため、絵本の方が文書として優れているというのだ。
論文の中では、読み聞かせによって子供の将来の国語力に多大な影響を及ぼすと結論づけている。
また親が読み聞かせをしている間に子供読み聞かせの時間の95%は文字ではなく絵を見ている事をMassaro氏は指摘。
絵本の文字は小さくて読みづらい+子供は絵に目が向くために、もし子供を自分で本が読める子にしたい場合は
文字の大きい絵本をチョイスすると良いんだとか。もちろん段階があるので、徐々にという話だ。
Massaro氏の読み聞かせに関する調査
Massaro氏は112本の著名な絵本を調査。
・112本の絵本の中の語彙
・大人→子の会話の語彙
・子供→大人の会話の語彙
を調査した。つまり、絵本の中に使われている語彙と、普段の日常生活での語彙を比較したというものだ。
ほとんどの本がフィクションだが、中には地震や海の生活など日常生活では使わない語彙も多く含まれていたそうだ。
会話を分析するために、Massaro氏は32名の母と子の会話を記録したところ、
(時間を調整済3)
絵本での語彙が2,504語なのに対して、子供からスタートした親との会話は1,057語
絵本での語彙が3,672語なのに対して、親からスタートした子どの会話は2,227語
という結論に至った。
つまり、親と子どちらから会話をスタートさせた内容であっても、絵本を読む事で『聞く』ことになる語彙の方が多いという研究結果に至ったのだ。
読み聞かせをした方が子供が触れる語彙数が多いという研究結果という事だ。
まとめ
今回の調査結果での興味深い点は、絵本の語彙の方が豊富で読み聞かせをする事で
子供の語彙力増強に寄与するという点はもちろんだが、親→子への会話、子→親での会話で使う語彙の数が変化するという点もあるだろう。
確かに、3歳の子と話す時に、話しかけられた場合は子供の合わせて会話を主導していくが、
自分から話しかける場合は、難しい語彙を使ってしまう場合もある。
個人的には子供に話しかける行為がいかに有意義なものか?という点を再認識させられた。
絵本の読み聞かせをお父さんの日課にしてしまうというのもで手ではないだろうか?
絵本の読み聞かせのコツや方法に関してはお父さんに以下の記事を読ませてあげてほしい。