目標の大学に合格するためには、毎日少しずつでもいいので勉強を続けることが大切です。
そのためには一気にがんばろうとせずに、疲れる前に休憩を取るようにしましょう。
受験勉強は長期戦で、マラソンのようなものだからです。また休憩中に「何をする」か、がとても大切になります。
勉強の休憩中は「遠く」を見ましょう
勉強に集中していると、手元ばかりを見てしまいます。
参考書とノートの間を目が行ったり来たりしてしまい、いつの間にか疲れてしまいます。
勉強中は脳が疲れるよりも、目の方が先に疲れてしまいます。
休憩中はまず「目の疲れを取る」ことを考えましょう。
30分以上、近くのものばかり見ていると眼精疲労が起こりやすくなります。
目のピントを合わせる筋肉が、同距離のものばかり見ていると疲れてしまうからです。
そのため目の疲れる前に休憩を取るようにします。
「30分勉強して5分休憩する」のを1セットと考えてください。
目の疲れを取るために、休憩中は「遠く」を見るようにします。
いちばん効果的なのは窓を開けて遠くの建物を見ることです。
窓の外を見られない環境の人は、部屋の対角線の端を見るようにしましょう。
漠然と目を向けるのではなく、ある1点を凝視するほうが効果的です。
他の距離にピントが合うので、目の筋肉がストレッチされるためです。
例えば壁に自分の好きなアイドルのポスターを貼っておき、休憩時間に凝視するようにすると良いでしょう。
気分転換にもなりますし目が疲労するのも防げます。
短時間の昼寝は疲れを取る魔法です
眠気が襲ってきた時は、昼寝を取るのも効果的です。
なぜ眠くなってくるかと言えば、脳が一時的に疲労して、「休まないと危険」と判断するためです。
つまり脳が体を休ませようとして眠気を催します。昼寝をすると、脳の一時的な疲労を取ることができます。
とはいえ熟睡してしまうと良くありません。
長時間寝てしまうと、交感神経が副交感神経に切り替わってしまうからです。
リラックスするための副交感神経モードになると、起きるのが辛くなるほどの睡眠状態になり、起きても体が怠くて勉強をすることができません。
交感神経優位のまま昼寝から目覚めるために、20分程度の睡眠時間に留めるようにしましょう。
そのために、スマホのタイマーを20分に設定しておきましょう。
さらにコーヒーを昼寝の前に飲んでおくと良いでしょう。
コーヒーの中に含まれるカフェインは脳を覚醒する効果があります。
口に入れてからおよそ30分ほどでカフェインによる覚醒が始まります。
起床時間から逆算して30分前にコーヒーを飲むといいでしょう。
例えば2時に昼寝から目覚めるためには、1時30分にコーヒーを飲み、1時40分に眠る体勢になると良いです。
ベッドに寝てしまうと、熟睡しやすいので危険です。
机につっぷして眠るのもリスクが高いので避けましょう。
椅子に座ったまま、背もたれによりかかり目をつむりましょう。
そうして20分後にアラームの音で起きれば、スッキリした目覚めを体感することができるでしょう。
目が覚めた後は脳の疲労も抜けているため、効率的に勉強をすることができるはずです。
糖分補給をして勉強の能率を上げましょう
勉強の効率を上げるために、昼寝に加えて栄養を取るようにしましょう。
脳が効率的に働くためには必要な栄養分が必要だからです。
そして脳が必要とする栄養分は「糖質」です。
糖質を含んでいる食材は、いわゆる「主食」と呼ばれるものと、「甘い物」です。
主食には「ご飯」「パン」「そば」「うどん」「パスタ」などがあります。
おにぎりやトースト、そばやうどんを食べると糖分補給ができます。
ぜひ勉強の合間に糖分を多く含む素材を摂取するようにしましょう。
例えば疲労を回復する効果がある「クエン酸」を含む、「梅干しを具にしたおにぎり」や、タンパク質が豊富な卵を落とした「月見そば」などがおすすめです。
またコーヒーをブラックではなく砂糖入りのものにしたり、チョコレートを食べるのも糖分補給に効果的です。
ただし眠くなるほどたくさん食事を取ってしまうと、効率的な勉強の逆効果になってしまいます。
食事をすると眠くなりやすい人は、食事を少な目にして様子を見るようにしましょう。
そのうちに勉強の効率が上がりやすい夜食のメニューや、間食のメニューがみつかると思います。
ぜひ長い休憩をする時は、勉強の能率を上げるための食事の時間も設けるようにしましょう。
まとめ
勉強中の休憩は、勉強そのものと同様に重要です。
「時間がもったいない」から休憩を取らないと、逆効果になってしまうかもしれません。
適度な休憩を取りながら受験勉強というマラソンを走り切れるように頑張りましょう。
また休憩時間に何をするかが大切です。気分転換よりも、「疲労回復」を重要視しましょう。
具体的に何をするかといえば、まず疲れやすい目の疲労を取るようにすること、次に脳の一時的な疲労を取るようにします。
そして脳に必要な糖分を含んだ間食をして、効率的に勉強できるような状態を作りましょう。
休憩を味方にできる人は、受験を味方にすることができるでしょう。